イワナの骨酒、渓流タープ泊(その2)
前回からのつづきです。
昨夜、暑くてビール飲みまくって酔っ払って
イワナ骨酒飲んで早々に寝オチでした。
昼間あんなに暑かったのに
夜半、寒くて目が覚める。
深夜0時過ぎ。
酔って記憶が曖昧な割には
ちゃんと寝袋をリュックから出して
掛け布団のようにしてコットで寝ていた。
ゴソゴソ起きてあぐら椅子に座り、
焚火を再開。
ここは狭い谷間だけど今夜は星が見えてるので
取りあえず何枚か夜景?を撮影。
なかなか上手く行かず、
結局、使えそうなのは1枚だけでした。
焚火を眺めながらウイスキーを飲む。
サントリーオールド。
子供の頃、ウイスキーと言えばコレしか知らなかった。
親父がたま~に飲んでたっけ。
瓶の形的にキャンプ向きではないけど
久々に飲んでみたくなって持参。
キャンプでウイスキーなら
シェラカップで飲むのがカッコいいけど
最近、自宅の道具箱から出てきた懐かしいコップ。
「太郎平小屋」
(写真、手ブレしてます(^^;
これは20年ほど前、
北アルプス(飛騨山脈)にある
太郎平小屋という山小屋で購入した、
思い出深いモノなのです。
子供のころから
黒部川源流でのイワナ釣りに憧れていて、
聞けば黒部峡谷には
60cm以上ものイワナがたくさん居るとか!?
で、たしか中学1年生の頃に国鉄時刻表を買って、
黒部川に行く計画を立てたことがあったのです。
特急雷鳥号に乗って、黒部峡谷鉄道に乗り換えて・・・
結局、初めて行けたのは31歳の夏だったけどね。
あ、何かノッてきてしもた。
ま~たオッサンが昔の話をしちゃうよ?(^^;
***
黒部川は中流域に
「上ノ廊下」(かみのろうか)
「下ノ廊下」(しものろうか)などと呼ばれる
とんでもなく難攻不落の絶壁帯があり、
素人単独行での挑戦など考えられない場所です。
だけど、源流部は意外に穏やからしく、
登山地図を購入してルートガイドを読むと
普通の登山レベルで、とりあえずは
黒部川の支流で竿が出せそうなことが分かった。
それが「太郎平」という雲上の草原のような
標高2300mほどの峠を越え
「薬師沢」という所に行くのが
おそらく最も安全に手軽に
黒部川でイワナ釣りに挑戦できるルートだった。
↑中央の赤い屋根が太郎平小屋。 奥は日本100名山の薬師岳。
↑上の写真の反対側から
バスを乗り継いで登山口に到着し、
そこからリュック担いで約4時間、
登って登って子供のころからの憧れ、黒部川水系。
そへの分水嶺に立つ「太郎平小屋」、
ここで記念に購入したのが
上記のステンレスのコップなのです。
(説明が長いな)
結局それから毎年のように
夏には黒部源流でイワナ釣りをし、
各支流を釣りながら途中の川原でテント泊し、
翌日、稜線まで詰め上がって、
稜線に出れば登山道があるので、
それをつたって下山、
というのに熱中したものでした。
20代の後半はイワナの分類と分布境界線に熱中し、
30代のこの頃は、
イワナの生息する最高地点はどこか!?
に特に関心があり、
高度計とイワナを並べて写真を撮ってました(^^;
自分で釣ったのは標高2450m付近が最高地点で、
イワナの姿が見えたのも含めると2500m以上。
本を読むと、もっと高い場所での記録もあるようで。
雪の少ない年なら
水が枯れそうな小さな流れにもイワナは居り、
暫くの間、イワナの限界を確かめたくて
追いかけまくってました。
「釣りの面白さ」ならヤマメ・アマゴに
軍配があがるのだけど、
生態や分類などとなると
イワナは圧倒的な謎とロマンがあって、
20代後半からしばらくの間、
イワナに夢中でしたね~
(イワナの話になるとオッサン止まらないのです)
まあ要するに僕はですね
イワナ萌えー!( ゚Д゚)
な、少しだけヘンなオッサンです。
少しだけ!
今となってはあんな標高の高い所へは
とても行けないけど、
僕にとってイワナと言えば
まずは「黒部川」なもんで、
太郎平小屋で買ったこのコップで、
当時の思い出を肴に酒を飲むのは
なんというか、エエもんやね。
親父の思い出のあるサントリーオールド、
焚火と相まって、
思い出めぐりの良い酒が飲めました^^
ありがとうね。
結局夜明けまで焚火を眺めて過ごし、
朝食にカップ麺を食べたところで
今日も暑くなりそうだし、
速めに撤収しとこう。
大型リュックを背負い、
川を渡渉して車に戻る。
今回いくら軽量キャンプと言っても
釣り道具一式があるし、
ギターやカメラバッグもあるので
やはり一度に全部担ぐのはキツいね(^^;
一気に崖を登るのは無理だったので、
崖だけ2回に分けて荷物を運んで車に戻ったら、
朝8時なのにものすご疲れましたよ(泣)
しかも裸足にサンダルなんで
なんかダニっぽいのに噛まれたー!
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