あけましておめでとうございます。
皆様、本年もよろしくお願いいたします(^^
さて新年早々、昨年九月にレンタルカヤックで川下りした
和歌山県南部の古座川へ再び行ってきました。
先日ゲットしたゴムボートでの川下りキャンプです。
昨年夏ごろから僕は折りたたみ自転車とかカヌー系に手を出してますが
僕のやりたい事って自転車やカヌーを単体で使いたいのではなく、
組み合わせて適材適所でスタイルを変えて進む
エンジンを使わない「人力旅」を、どうやらやりたいみたいなのです。
若い頃のカナダアラスカ4000km旅でやってみた
徒歩・自転車・カヤック旅の「焼き直し」みたいなもんですな。
もちろんあんな大規模なことは無理にしても
老化現象激しいワシが、体の動くうちに
少しでももう一度やりたい!
それももっと身軽に自由に!
と、漠然とながら再び考え始めたのが2年前の夏頃。
具体的に動き始めたのが昨年夏。
ここ半年は折りたたみ自転車もカヤックやゴムボートも
単体での使用でしたが、
今回ようやく「組み合わせ」です。
僕が憧れてブログタイトルにまでしてしまった
「リュックひとつで」を、とりあえず最低限ではありますが
やってみました。
昨年末から日本中に大寒波襲来!とはいえ
紀伊半島南部なら比較的気温が高いだろう、と
元日の明け方から車を走らすも、
海沿いに出るまでの若干の山間部で
一部区間ながら雪が積もり路面が少し凍結。
ノーマルタイヤの僕はノロノロ運転。
そのせいで現地到着が予定より一時間ほど遅れたものの
四ヶ月ぶりの古座川沿いに車を走らせてみる。
冬だから川の水量は少ないだろうと思ってたら
想像以上の超減水。
昨年はまあまあの急流だった早瀬が
干上がって伏流していたり。
昨年は8kmの距離を2時間で下ったから
今年はもっと上流から下るつもりだったのに
上流を偵察するもやはり減水著しい。
ひとまず古座川沿い月野瀬地区の川原キャンプ地に車を停めた。
ここは一般的なキャンプ場ではなく、
古座川町が「キャンプしてもいいよ」と認定してる場所で
キャンプ場としての施設はトイレのみ。
ゴミ箱も炊事場も無し。
ここの川原がキャンプサイトです。
真ん前に民家も数軒あるので静かに過ごさなくてはいけません。
近隣の民家に迷惑をかければすぐに閉鎖されてしまう場所です。
今夜はここでキャンプ予定なので車を駐車し、
僕はこれからゴムボートやパドルなど満載した70リットルのリュックを背負って
折りたたみ自転車のダホンちゃんに跨って上流を目指します。
ゴムボート単体で約13kg。
これにパドルやポンプ、ライジャケ・カメラや貴重品に
飲み物など満載すると重量は約17~18kg。
こんなクッソ重いリュックを背負って自転車で県道を走る。
しかも元日。
なんせリュックの両サイドに刺さってるパドルが目立つもんだから
通過する車からものすご注目されてるのがわかる。
(ゴムボートに付属してた3分割パドルの使い勝手悪く、
2分割の良さげなパドルに買い換えました)
元日からこんな行動を一人でやってる自分。
しかもこの後、大寒波襲来だと言うのに
膝くらいの水深といえど川に入水するし
好きでやってるとは言えアホちゃうやろか。
もはや
ドMを越えた
HENTAIと言っても過言ではあるまい。
川の減水著しいので3~4km上流の
昨年レンタルカヤックで川下りをスタートさせたのと同じ
古座川本流に大きな支流「小川」(こがわ)が合流する地点からのスタートとする。
ここの川原もキャンプOKらしいので
広い川原に先客のキャンパーのテント↑があったけど
留守のようでした。
川原で激安ゴムボートに空気を入れ
ここまで乗ってきた自転車を畳んで積載。
さあ川下り出発!!
これこれ。これなんスよ!
自転車を畳んで、カヌーに積んで川下りやツーリングをしたかったんですよ~(^^
こんなのただの自己満足ですが、
時間に余裕のある立場ならともかく
週末しか遊べない僕みたいな者のカヌー遊びって
出発点と下船点の両方に車が必要なのではないか、と考えると
おいそれと手を出せなかったんですよね。
でもこの方法なら車2台確保のために誰かとコンビを組まなくても
まして車が無くても自力でツーリングが可能。
自転車で走るときはボートを畳んでリュックで背負い、
ボートのときは自転車をボートに載せられる。
なんの知識もなく自分で考えた方法だったんだけど
ネットで調べると「バイクラフト」とか「バイクラフティング」という名前で
すでにやっておられる方はそこそこ居られました。
ヒャッホー!とか言いながら川を下っていくも
元日のこの日は全国的に大寒波。
和歌山南部だから気温は比較的高いけど
終日強風が吹き荒れており、
ゴムボートは風に煽られてまっすぐ進まず、
しかも水量不足でたびたび浅瀬で座礁し、
浅い川の中を歩いてポーテージすることになる。
四ヶ月前はそこそこ怖かった急流が座礁寸前のチャラ瀬に変貌しており
正直、川下りとしてはスリルの足りない
いまひとつなツーリングでした。
本日のキャンプ地に接近!↑
やがて車を停めたキャンプ場に接岸。
距離にしてわずか3km余り、1時間半のツーリングだったけど
大きな目的を果たせました!
まあホント言えばキャンプ道具一式も
ボートに積んでツーリングしたかったけど
自転車に加えて冬装備のキャンプ道具までは積載できませんでした。
初夏や秋までならこのゴムボートでもキャンプツーリング可能やね(^^
強風の中、ワンポールテントを設営。
すぐ近所の温泉で冷えた体を温めました。
元日から営業してくれてて助かるわ~
午後三時過ぎ、テントへ帰還。
風が強いのでワンポールテントの出入り口を閉じ、
幕内で引きこもりの乾杯!
昨年末の会社の忘年会はコロナで中止。
かわりにおせち料理が社員宅に送られてきました。
3重のかなり豪勢なおせちの中の1重を
今回持参しました♪
ビール乾杯のあとは寒いので焼酎のお湯割りで。
こんな元日は初めてだけど悪くないね。
日没頃に風が止み、少し焚き火をしたものの
大晦日まで仕事に追われてたので昨夜も睡眠不足ゆえ、
午後6時半には就寝。
深夜に目覚めると気温が下がってる。
トイレに出ると月夜。
岸辺に停泊させたゴムボートが凍っていた。
翌朝。
ものすごい空腹なので炊飯。
キュウリのキューちゃんぶっかけ飯と冷凍野菜味噌汁で
がっつりと朝食。
キャンプ道具を撤収させて10時40分。
再び川下り開始!
できたら4kmほど先の河口まで下りたかったけど
30分ほどすると、ボートの左の気室の空気が抜けてきてる・・・?
今朝、出発前に3つの気室は全部に空気を追加注入したんだけど
度重なる座礁でどこか小さな穴が開いたか?
それともバルブの閉め方が不十分だったか。
ボート左側が指で凹むほどに圧が下がった↑
1kmほど下った川原に上陸。
空気抜けの原因はわからなかったけど、ここでツーリング終了とした。
再びリュックにボートを詰めて
折りたたみ自転車に乗って約1km。
昨夜のキャンプ地に帰還。
2日間で川を下った距離はたったの4kmあまり。
初夏の頃、もっと水量が多いときに再訪しよう。
6月になると鮎釣りが解禁になるので
川下りをするなら鮎解禁までだな。
さて。
昨年からずっと考えてた「バイクラフト」、
なんちゃってレベルですが、とりあえずやってみました。
「バイクラフト」というのは
「バイク(自転車)」と「ラフト(ゴムボート)」のことなんですが、
それまで考えてたのは「自転車」と「折りたたみカヌー」の組み合わせでした。
しかしこれは重量的に重すぎて週末遊びだと無理があるなぁ、と。
今回やってみた折りたたみ自転車とゴムボートも
とりあえずやっては見たけど
17~18kgの荷物を背負っての自転車走行はキツイ!
短距離なら走れるけど、
それにしたって野営道具なしでこの有様。
これに野営道具をプラスすればリュックの重量は約25kgにもなってしまう。
そこで超軽量のカヌーかゴムボートが必要になるのですが、
これまで存在は知っていたけど、
あまりの軽量さのせいで実用性が無いのでは、と思い
選択範囲外にしていた「パックラフト」。
このパックラフト、重量がなんと3kg前後!
ものによっては1kg台のもあって
これなら今より10kg以上軽量化ができる!
重量だけを見たらホームセンターで売ってる
海水浴場で使う激安ゴムボートな印象ですが、
なんと発祥はアラスカ。
冒険や探検のために作られた実用性の高い、
本気の「携帯ゴムボート」だそうです。
これ使ったら色んなことがやれそう!
あ~、ワクワクするぜぇ~!(^^