キャンプ場のお湯の出る蛇口はつい撮影してしまう蛇口フェチです
熊野古道・紀伊路を歩いてきました。
熊野古道と一口に言っても紀伊半島南部の熊野三山に向かう参詣道は
京都や大阪、高野山・吉野山・伊勢神宮から延びており
有名どころの大辺路・小辺路・中辺路以外にも
伊勢路・紀伊路・大峰奥駆道と全部で6ルートあります。
熊野古道を歩くのは約1年ぶりです。
熊野古道全線を歩こう!というつもりはないのですが、
春になるとパックラフトで川に出撃、
夏になると暑くて歩く気がしない、
ならば冬のうちに出来るだけ徒歩活動しておこう、
というわけでして、
前の週の奈良での「山の辺の道」に続いてのウォーキング活動です。
今回は紀伊路の中の「布施屋(ほしや)~海南」約16kmです。
先に言いますと、今回ほぼ車道歩きばかりで
交通量の多い県道部分も多く
正直、歩くのはあまり楽しくなかったです(泣)
一部分では古道の面影は残ってて、
そういうとこは歩いてて楽しいけど
交通量の多い車道歩きが続くと急につまらなくなる。
若い頃はよくぞあんな異常な長距離を延々と歩けたもんだ。
熊野古道の沿道の一つ一つの歴史を勉強してたら
もっと興味持って楽しく歩けたんだろうけど
自分的には「熊野古道だから一応歩いた」という程度でした。
ですんであまり書くことありません(泣)
前回の「山の辺の道」が濃ゆすぎたせいか、
今回はものすごアッサリ風味な印象。
(沿道の皆様、熊野ファンの皆様、スミマセン)
ですんで超ダイジェストで記しますね。
まずは今回の徒歩ゴール、JR海南駅前のコインパークに駐車。
昨年の今頃、この海南駅をスタートして、
南に向かって熊野古道を歩きましたが、
今回はこの海南駅がゴールです。
車で来たルートを戻る方向にJRを乗り継いで、
布施屋(ほしや)駅を8時45分スタート。
今回もヤマレコの太線表示をトレースしつつ、
グーグルマップや観光協会の古道マップを併用です。
古い地区を通り抜けて矢田峠。
唯一ここだけが山道っぽい感じですが
それでもこれ、コンクリート舗装されてました。
コンクリ舗装に枯葉や土砂が堆積したので
「それっぽい」雰囲気に見えます。
この日もトレラン氏に追い越される。
切通しの峠。
麓に降り、工事中で迂回させられ、
迂回ついでに神社にお参りです。
木の神様が祀られてるんだとか。
和歌山は「紀ノ国」と言いますが
「木の国」と言われるほどに木材の産地でもあるので
この伊太祁曽(いたきそ)神社は木の神様だそうです。
伊太祁曽駅
今夜予約してるキャンプ場は、
このあたりのルートから500mほど西に行ったとこにあります。
荷物一式背負ったウォーキングなら
ここでルートを外れてキャンプ場に向かうのですが
今日は車があるので、このまま進みます。
伊太祁曽神社を過ぎると自分的な見どころがほぼなくなり、
交通量の多い県道を歩くのみ。
ときどき旧村の狭い道を通るのと、
由美かおるさんの美脚↑が数少ない癒しです。
今回はほぼ全線車道なのは事前に分かってたので
折り畳み自転車で走ろうか、と迷ってました。
う~ん、折りたたみ自転車走行にしておけば良かった。
本日二度目の低い峠を越えて海南市街に降り立つと
あとは駅まで廃線跡の道を歩くのみ。
この道、どう見ても鉄道線路跡だよなあ、と
歩きながらスマホに向かって
「海南市 鉄道廃線跡」と音声検索。
野上電気鉄道という私鉄の線路跡でした。
1994年廃線らしい。
もしかしたらこの廃線跡、
僕が鉄道ファンだった中三の時に乗った鉄道かも知れん。
和歌山県には当時短い私鉄が4つあって
中学卒業旅行の時に、
これらのローカル線に友人と乗った覚えがあるのです。
御坊市の「紀州鉄道」だけは乗った記憶があるけど
その他の路線はどうだったかなぁ。
そんな鉄ヲタだった卒業旅行中に泊まった潮岬ユースホステルで
僕と一歳しか違わない野宿サイクリストに出会ったことに衝撃を受け、
僕は一気に鉄道オタクから徒歩冒険旅行へと
シフトすることになったのですが。
そんなわけで僕は「元鉄」ではありますが、
今もローカル線とかは大好物なので
最近は徒歩や自転車やパックラフトだけの旅じゃなく、
旅ルートにローカル鉄道を織り込むのもイイんじゃない?
などと思案中なのです^^
迂回路で少し遠回りしたので歩行約17km、
午後1時ちょうど、JR海南駅到着!
ずっとハイペースで歩いたのでふくらはぎが痛い。
ろくに寄り道もせず、
おにぎり休憩や神社参拝を含めても歩行時間4時間15分。
ひたすら歩いただけの古道ウォークでした。
というのも、この後お初の高規格キャンプ場泊なので
はやいとこキャンプ場でヒャッハーしたいがため、
「ただ歩くだけ」になってしまったのは否めない。
ヒャッハーには抗えないけど、
こういう歩き方はあまり楽しくないな。
車を飛ばして買い出しを済ませ、
午後2時にお初のキャンプ場
BASE CAMP CLOVERに到着!
午前中に参拝した伊太祁曽神社の近くです。
なかなか予約取れなかったけどようやく来れました。
現在3サイトしか無いので、
週末はすでにGWまで予約で一杯だそうです。
一人2200円だけどソロだと3300円。
僕にしたら人生最大級の高価キャンプ場だけど
熊野古道沿いにほとんどキャンプ場が無い中で
最近できた古道沿いキャンプ場なので
一度来てみたかったのです^^
貨車を改造した受付棟の前で受付。
受付棟内に風呂があり、風呂代も込みの料金なので
近隣の温泉に行くことを考えたら
実質キャンプ場代は2500円程度だし、
風呂あがりにホカホカのままテント直行できるって
冬キャン極上の贅沢だから悪くないんじゃない?
すでに草地の2サイトは埋まっている。
若い兄ちゃん二人組と、
若い夫婦に小さな男の子のファミリー。
僕は残りひとつの砕石サイトに陣取る。
午前中の古道歩きを頑張ったので、
心置きなく堕落出来る!
ドカッと座って久々にヒャッハータイム!
ぷはー!
最近もちょくちょくキャンプはしてたのですが
写真を全然撮らなかったり
暴風雨のち風雪キャンプとかで全く楽しくなくて
ブログ記事にしてませんでした。
電車を見られるサイトです♪
僕のサイトの目の前は里道で、
地元の人が農作業や犬の散歩にたびたび通りかかり、
もちろんこちらから挨拶するけど、
逆に先に挨拶されたりもしたので、
キャンプ場自体が地域に受け入れられてるのを実感。
手持ちシャッター速度3秒!手ブレの限界やー
受付&トイレ&風呂棟
ここの立地は田園の中に民家が点在しているので、
もしかしたら出来たばかりのキャンプ場の存在やキャンパー自体を
快く思わない近隣住民も居られるかもしれない。
でも一晩だけではありましたが、
心地良い雰囲気がキャンプ場内にも近隣住民の方にも感じられて
これはなかなか良いキャンプ場だと思いました。
キャンプ場がキャンパーに愛されることは勿論大事なことだけど
キャンプ場やキャンパー自体が地域の人に愛され受け入れられる、というのは
最も大事なことじゃないだろうか。
キャンパーのマナー云々を言われる昨今、
新しいキャンプ場が地域に受け入れられてるのは嬉しいね!
まあ、完ソロ野営好きな僕とは
真逆のキャンプ場のような気もしますが
そんな僕がまた行きたい!と思えたので
オサレでスマートながら手作り感いっぱいの好印象でした。
ビール飲んでると、山裾の線路を電車が行く。
和歌山電鉄の貴志川線です。
和歌山駅と貴志駅をつなぐローカル私鉄。
元鉄の僕としては、これが嬉しい♪
終点の貴志駅は猫の「たま駅長」で一時有名になった駅です。
キャンプ自体はいつもの感じで
真冬の風呂上がりに即焚火前でビールを飲める幸せ。
他のサイトも穏やかで静かで、
でも適度に話し声が聞こえる感じが、これはこれで心地良い。
完ソロ野営もいいけど、こんなキャンプもいいもんだなぁ
と苦手意識を改めたくなりました。
後日、キャンプ場の公式インスタを見たら
僕のテントサイトの写真もアップされていて、
あんなオッサンのしょぼいサイトが
なんかオシャレっぽく写ってましたよ♪
インスタマジックすげー!
カンガルースタイルのインナーテントから焚火を眺める
朝。
テントも車も水溜まりも、びっしり凍っていて
暖かいイメージの和歌山だけど
朝はやっぱり寒いね。
9時半には撤収して、紀ノ川沿いを走って帰宅です!
あ~楽しかった♪