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若い頃、長い旅や登山・渓流釣りをやってました。 ブランクを経てすっかりオッサンになって再デビューです。

『回顧録』1996年 紀伊半島自転車ツーリング

   

『回顧録』1996年 紀伊半島自転車ツーリング

こんにちは。
しばらく前から実家の親父が入院しており、
キャンプなど遊びには少しのあいだ行けなさそうになりました。

それで、『回顧録』のカテゴリーを新たに作って
今回も昔語りをしてみようと思います。
もしかしたら当分遊びに出られないかも知れないので
昔話でネタ無し期間を凌いでみようかと思ったり思わなかったり。


今回は「昔話」ですのでみなさんお間違えの無いように!
自転車ツーリングの話を書きますが、
最近の話じゃないですよ!
若くて、スマートな体形だったころの、
今とはほぼ別人の八兵衛の話ですんで!

というわけでですね、
今回は1996年5月の紀伊半島自転車ツーリングの話でも
書いてみますね。3泊4日でした。
今後、もっと古い話やらもう少し新しい話やら
時系列ごちゃまぜで気が向いた順に書きそうなので
そこんとこご了承願いますです。

※※※

さてさて、いまから22年前の1996年5月。
南海電車と高野山のケーブルカーを使って
高野山上駅に到着。
自転車は「輪行」(りんこう)で持参。

※輪行というのは自転車のタイヤとハンドル、ペダルなんかを
はずして簡単に分解した状態で袋に入れて電車等で運ぶこと。
もともと全国を転戦する競輪選手の手法だったそうです。

高野山といえば超有名な観光地であり聖地でもあるのだけど、
当時の僕にはあまり関心がなく、
単に標高の高いところからスタートすると走るのがラク、
という、それだけの理由でした。バチあたりなヤツめ!

今回の大まかなルートは高野山からスタートして、
和歌山の山奥の峠道やダート道をマウンテンバイクで走りまくって、
最終的には本州最南端の潮岬まで走ろう、という計画です。

当時は有料道路だった「高野龍神スカイライン」を
たらたら走り、初日は午後2時に走り始めたので
あっという間に夕方。
車道脇の杉林の奥の方、山の斜面を100mほど奥へ行くと
わずかな平地があったのでそこにテント設営。
MSRのガソリンストーブで飯を炊き、直ぐに就寝。
『回顧録』1996年 紀伊半島自転車ツーリング

当時はキャンプを楽しむ、という感覚が無かったので
酒も焚き火も無しです。
まあ焚き火するにしても
こんな密集した杉林の中では
山火事の危険があるのでダメですが。

翌朝、7時頃出発。
護摩山スカイタワーなんかを横目に見ながら
旧龍神村(現田辺市)の龍神温泉へと坂道を転がり降りる。
とはいってもまだ朝なので温泉には入らずスルー。
『回顧録』1996年 紀伊半島自転車ツーリング

このあたり、今となってはどこをどう通ったのかイマイチ不明で
まあとにかくできるだけ国道を通らず、
県道や村道、林道を好んで走り、あと峠道や未舗装道も
好んで走ったものでした。

自転車ツーリングを始めたのはこの前年のことでした。
そのときは五ヶ月間、カラダやアラスカを旅しておりました。
それまで僕は「徒歩」にこだわって
ひたすら歩いて旅をしてて
カナダでも最初は大きいリュックを背負って歩いてたのです。

しかしやっぱりというかが出没しまくりで、
「これは命がヤバイ!」と、途中の町で自転車を購入。
その自転車でアラスカハイウェイやら
ツンドラやら2500kmぐらい走ったのですよ。
おかげで熊が現れても自転車ダッシュで逃げ切れました^^

旅が終わればその自転車も処分するつもりだったのだけど
なんとなく愛着がわいてしまって日本に持って帰ってきて、
壊れるまでの数年間、国内をその自転車で走りまくった、
そのうちの一つが今回紹介している旅なのであります。

自転車は最初のうちは「下り坂」が楽しいものですが
少し慣れてきたら「上り坂」のほうが楽しくなってきてね、
この紀伊半島ツーリングの時も好んで峠道を登りに行ってました。
なんといいますか、上り坂を一定のリズムを刻んで登ってるうちに
だんだん苦しいのがラクになって行き、
あれきっと「脳内麻薬」ってやつなんでしょうね、
どこまでも登っていけそうな「ゾーンに入る」とでもいうか、
集中力の中に吸い込まれていく感じが
なんというか快感でした。
登り坂が楽しいって「ドM」か!

・・・とはいえ、いくら登りが楽しいといっても
体力には限界があって、その日も確か3回峠に登りました。
夕方、林道の峠にある小さなトンネルを抜けたら
体力が完全に無くなっており、もはや坂道を登れない。
自転車を押して歩くしか出来ない状態。

大展望の山の稜線を行く標高1000mぐらいの林道が分岐していました。
この林道は当時地図に載っておらず、どこに行き着くのか
それとも行き止まりなのかも不明。
でも景色が良さそうだったので突入。
地図を見ると「果無山脈」(はてなしさんみゃく)
というなんだかロマンを掻き立てる名称の山並み。

フラフラになりながら日没間際に
林道脇の休憩スペースみたいなところにたどり着きテント設営。
この日は疲労激しくて酒や焚き火はもちろん、
食事を作る余力もなく、水だけ飲んで直ぐに就寝。
『回顧録』1996年 紀伊半島自転車ツーリング
(そのわりにはこんな写真は撮る余裕があったらしい)
月明かりの綺麗で、名前どおり、
果てし無く山深い感じが印象的な夜でした。

翌朝3日目。
『回顧録』1996年 紀伊半島自転車ツーリング

前夜、夕食を食べてなかったので朝にガッツリと食って
未確認林道をさらに東へ進むと
やがて山腹を巻いてゆっくりを高度を下げ始めた。
地図上での現在位置が推定できる場所まで降りると
素掘りの地下水ダダ漏れの怖~いトンネルがあった。
トンネル内はほぼ水没。深い場所だと膝ぐらい。
『回顧録』1996年 紀伊半島自転車ツーリング
『回顧録』1996年 紀伊半島自転車ツーリング

トンネルを抜けると旧中辺路町(現田辺市)近露地区。
今ではバイパスも出来て熊野古道を歩くハイカーさんも
たくさんいて賑わってる地区なのだけど
このときは旧道のみでほとんど人もおらず
ゴールデンウィークなのにひっそりとした感じでした。

近露地区からテキトーに走って
またまた林道にホイホイ引き寄せられるワタクシ。
林道の名前は「ホイホイ坂線」
『回顧録』1996年 紀伊半島自転車ツーリング

初夏の山深い渓谷を行く八兵衛好みな林道でした♪
峠と長い林道を越えてふもとに降りると
かの有名な「川湯温泉」の付近。
近くにあったキャンプ場の写真が手元に残ってました。
どこのキャンプ場を撮影したものか覚えてないけど
22年前のゴールデンウィークの川湯温泉付近のキャンプ場です。
時代を感じますねぇ~^^
『回顧録』1996年 紀伊半島自転車ツーリング


僕は川湯温泉の近くの誰もいない川原にテント張りまして、
翌日、最終日は快適な国道ばかりを走ったので
あまり印象に残ってないのです。

川湯温泉付近から熊野川沿いを新宮市まで、
そこから海岸沿いを潮岬まで。
4日目の昼ごろに本州最南端潮岬に到着して、
JR串本駅から輪行して帰りました。

※※※

以上、昔の紀伊半島ツーリングの話でした。
昔話にお付き合い、ありがとうございました。





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この記事へのコメント
こんばんは(^^)/

嫁と会話がなく気まずい中、寂しい晩酌をしていたらハチさんの記事更新連絡がありました(^^)

僕はハチさんとお会いした数少ないブログ友達だと思いますが、あの写真、本当にハチさん!?と何度も見返しました(笑)。※失礼でスミマセン^_^;

お父さん大変ですね。ご自身の健康を第一に親孝行して下さい。

回顧録編、良き晩酌の友となりました(^^)ありがとうございました♪

太公望太公望
2018年10月19日 20:08
こんばんは(^^)

ハチさん自転車旅もしてたんですね。
いいランドナー乗ってたんですね。

ワテはMTBでもっぱらダウンヒルでした。

のぼるの大っ嫌い(^^)

お父様は心配ですね。
一刻も早く回復してもらって、ハチさんのキャンプ記事が読めますように願ってます。

カムシカカムシカ
2018年10月19日 21:25
太公望さん

おはようございます!
ありがとうございます。

昨年、太公望さんにお会いしたの、あれは別人です\(^o^)/

スマートな体型。
そんな時代もあったな〜(遠い目)
そりゃ焚き火とビールで堕落ばかりじゃ
メタボりますわ(ノД`)シクシク

八兵衛八兵衛
2018年10月20日 08:15
カムシカさん

おはようございます!
ありがとうございますm(_ _)m

カムシカさん、ダウンヒルやってたんですね!(^^)
僕もダウンヒル?ぽいことなんかも少しやったけど
自転車ごと崖から滑落して大ケガして止めました(泣)

今はMTBやってないのでしょうか(^^)
いやいや、今はジムニーに首ったけ!ですよね\(^o^)/

八兵衛八兵衛
2018年10月20日 08:24
凄い体力ですね。
私も昔はスマートで体力ありましたが・・・。

また、キャンプしている場所が凄い。
今ではやりにくいですね。
キャンプ禁止の看板があちこちにありますし。

私が子供の頃はそんな看板無かったです。

山猿山猿
2018年10月21日 16:15
登りが好きとは、ドMですねぇと思いつつ、自転車やる人ってそう言う人多いですよね。私にはさっぱりわかりませんが。

走ったルートがまたいいですね。川湯温泉また行きたいですが、あの辺りも今年の台風大変だったんですよね。
もう復旧してるのかな?

お父様心配ですね。一日も早く良くなって八兵衛さんも外遊び出来るようお祈り申し上げます。

ウーパーウーパー
2018年10月21日 21:42
山猿さん

こんばんは!
昔話にお付き合いありがとうございます(^^)
当時は闇に紛れて割とどこでもテント張れましたが
今はやりにくいでしょうねぇ。

すっかりメタボな僕はもうこんなストイックな旅は無理でしょうね〜(泣)
八兵衛八兵衛
2018年10月21日 23:48
ウーパーさん

こんばんは(^^)
ありがとうございますm(_ _)m

紀伊半島内陸部の秘境感は半端ないです。
ドMでも辛い峠道だらけの地域でした。
メタボな今の僕の体型では絶対無理!ですよ(泣)

八兵衛八兵衛
2018年10月22日 00:16
こんにちは

紀伊半島、大好き人間の一人で~す
「酷道」やら「野湯」やらお愉しみいっぱーい ♪

果無山脈と云えば、大塔林道が有名ですね
それのさらに奥の支線を制覇してたんですかww 驚)

木魂の里もなんだか一杯ですね
前キャンプーブームの時でしょうかね

kimamakimama
2018年10月22日 16:36
こんばんは。
ほんと色んなことをやってらっしゃたんですね!クマと出会った時の逃げる手段が自転車って…凄すぎます!
私の若い頃はそれなり楽しかったんですが、八兵衛さんのブログを読んでもっと色んな事に挑戦しておけばなぁと今更後悔しちゃいますね。
最後になりましたが、お父様が早く良くなりますように。

くじらなわくじらなわ
2018年10月23日 22:44
kimamaさん

こんにちは!
返事遅くなってすみませんm(_ _)m

キャンプ場は木魂の里、というところなんですか!?
紀伊半島は未踏の秘境がまだ残されてそうな、
そんな雰囲気が好きですね♪

八兵衛八兵衛
2018年10月24日 12:30
くじらなわさん

こんにちは!
お気遣いありがとうございますm(_ _)m

若い頃はモチベーションが湯水の如く湧きおこってましたが、
しばらく前は長い間、何もやる気が起きない
酷い状態な数年間な時期もあったりでした。
今はまたモチベーション復活してますが、
いつまたどうなるかわからないので
今は思いっきり「堕落キャンプ」に猛進してます(^^)

八兵衛八兵衛
2018年10月24日 12:36
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