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リュックひとつでどこへでも!

若い頃、長い旅や登山・渓流釣りをやってました。 ブランクを経てすっかりオッサンになって再デビューです。

テント担いで高野街道を歩く!前半(どーむびれっじキャンプ場)

   

テント担いで高野街道を歩く!前半(どーむびれっじキャンプ場)

6月16日土曜日、
この日の早朝に前の記事「謎の大型魚 再挑戦!」の為に
奈良の山深くの源流域に釣りに行ってたのですが、
そこから一気に和歌山県九度山町に移動してきました。

九度山町というのは真田丸で一気に有名になった町で、
道の駅も町の中も
「真田祭り年中開催中!」という感じの盛り上がりっぷりです。
テント担いで高野街道を歩く!前半(どーむびれっじキャンプ場)

ここから「高野山」(こうやさん)へ向かう高野詣の参詣道、
世界遺産にも指定された
「高野街道」の一部を1泊2日で歩いて、
途中「どーむびれっじキャンプ場」で
ソロキャンを楽しもう、という計画です。

GWに熊野古道をテント担いで歩いたのが、
なんというか、超キツかったけど
達成感というか満足感があったので
「なんちゃら古道」をもっと歩きたくなってしまいました。
あんなに辛かったのに
オッサンはもう喉元過ぎたようですな。
まあどうせすぐにゼーゼーハーハーと
屍状態のオッサンが
街道筋に転がってることになると思うので、
今回は歩行時間を短めに設定ですよ!

今夜宿泊予定のどーむびれっじキャンプ場付近には
食料品販売の店はないので
(最小限の物はキャンプ場でも販売してるようです。)
道の駅「柿の里くどやま」とコンビニで、
今夜のビールとかビールとか
野菜、米なんかを購入。
肉は昨日購入しておいて冷凍状態で保冷パックにて持参。

熊野古道の時と同じリュックだけど、
今回は荷物たっぷりです。
椅子と明日朝までの3食分の食料と
ビール(500ml×5本!とウィスキー小瓶)も積み込んだのでズッシリですよ。
背負ってみていきなり後悔・・・。
いやしかしご褒美ビールは手を抜けない!
ちなみに薪はキャンプ場で販売してるので安心なのです。
この時期はキャンプ場の前を流れる
清流丹生川でホタルが見れる時期なので、それも楽しみなのです。

正午出発。
道の駅に車を停めさせてもらい、
歩き始めるとすぐに九度山の古い街中に入る。
テント担いで高野街道を歩く!前半(どーむびれっじキャンプ場)

狭い道がぐねぐね通っており、
各家の軒先には「九度山」と書かれた赤い提灯が掛かっている。
テント担いで高野街道を歩く!前半(どーむびれっじキャンプ場)

提灯には真田家の六文銭の家紋も描かれていて、
この町の真田丸にかける熱量は半端ないようですな。
「真田ミュージアム」とかオシャレなカフェなんかもあって、
若くオシャレな娘さん達がキャッキャウフフと歩いておるね。
大きなリュックを背負った場違いなオッサンは
道の端っこを小さくなってそそくさと通り過ぎることにした。
九度山駅前交差点から国道に出て、
しばらくは平坦な線路沿いの道を行く。
テント担いで高野街道を歩く!前半(どーむびれっじキャンプ場)

ところで今回の大雑把な行動予定はですね、
初日の今日は九度山町を出発、
しばらくは街道でもなんでもない道を行き、
学文路(かむろ)地区から
高野街道のひとつである「京大坂道」を辿って山を超え、
「河根地区」から街道を離れて
丹生川沿いの県道を上流へ辿ってキャンプ場へ。
翌日はキャンプ場付近から、
これも高野街道のひとつで
世界遺産に指定されている「黒河道」(くろこみち)を
たどって北側へ山を越え橋本市へ下りる予定です。

両日とも歩行時間は3時間ぐらいなので、
熊野古道よりはラクなはずなのです♪
(翌日ひどいメに遭うのですが・・・)

テント担いで高野街道を歩く!前半(どーむびれっじキャンプ場)
そんなわけで、平坦道をしばらく歩くと学文路(かむろ)駅到着。
この駅の入場券は「受験のお守り」的な意味で人気があるらしいね。
無人駅なので駅のベンチで昼食。
テント担いで高野街道を歩く!前半(どーむびれっじキャンプ場)
紀州名物「めはり寿司」。
こちらの地方だと「柿の葉寿司」も名物なんだけど、
何となく僕はこの「めはり寿司」の方が好きなのです。安いから。
要するにデカおにぎりなので二個入りを食べたらかなり満腹です。

満腹になったところで、さあ坂道を登りますか!
ここから「京・大坂街道」と言うようで
単純に名前から判断すると
京都や大阪からの高野詣のメインルートだったのでしょうか・・・?
でもこの道は世界遺産ではなく、
この道の東西両側にある
「黒河道」と「町石道」は世界遺産に指定されている。なんで?
「京・大坂道」の僕の歩いた部分は
全て舗装されていたのだけど、
もしやそれが「古道っぽくない」とかいう理由で
世界遺産から外れた、ということだろうか?
まあ確かにGWに歩いた熊野古道伊勢時路は
苔むした石畳と石階段がずっと続く、
見た目的には風情があって確かに良かったね。

(そのかわりずっと堅い石なので
足への負担はきっついですよ!
ぶっちゃけアスファルト舗装道の方がラクですよ!
みんな、見た目の「風情」とやらに騙されたらアカンで!
アスファルトには少しの弾力があるのですよ。)

テント担いで高野街道を歩く!前半(どーむびれっじキャンプ場)
テント担いで高野街道を歩く!前半(どーむびれっじキャンプ場)
道の分岐にはこんな路面標示があってわかりやすい。
後ろを振り返ると紀ノ川の流れを一望できる。
坂道はミカン?柿?などの果樹園が続き、
坂道は少々しんどいけど明るい街道歩きを楽しめる。
道端にはお地蔵さんが辻辻に祭られていて
テント担いで高野街道を歩く!前半(どーむびれっじキャンプ場)
テント担いで高野街道を歩く!前半(どーむびれっじキャンプ場)
テント担いで高野街道を歩く!前半(どーむびれっじキャンプ場)

どれも小まめに世話されてるのが伺えた。
これは地元民の信仰心なのだろうか。
高野山詣での旅人の安全を願ったものなのだろうかね。

お地蔵さん的なものは道祖神など
全国にたくさんあると思うんだけど、
「果樹畑とお地蔵さん」という取り合わせを
そういえばあまり見たことがなくて、
これかなり新鮮な気分でした。

峠まで民家と果樹畑が途切れず、
下りになった途端に急坂!
あっという間に麓に着いたらそこが「河根」地区だった。
ここから高野街道は再び対岸の山を登って行くのだけど、
僕は街道を離れ、丹生川沿いの県道を1時間ほど歩くことになる。

ここ河根地区は今から26年前かな?
電車に乗ってアマゴ釣りに何度か通った所なのだ。
当時、就職して大阪河内地方で一人暮らしを始めた頃、
車も自転車も持たない僕が
電車で来れる渓流釣り場がここだったのです。
(高野下駅から徒歩40分ぐらい。)
とはいえこのあたりには天然魚はほぼ居らず、
放流モノがぽつぽつ釣れる程度だったので
確か3回来たきりで、その後は行かなかった。

当時は「高野街道」など知らなかったし、
知ったとしてもあまり興味を持たなかっただろうと思う。
きっと今日たくさん見た道端のお地蔵さんなんかも
目に入ってなかったんだろうね。
あの頃は海外の砂漠だのツンドラの氷原だのばかり考えていたのですよ。
30代以降になって
日本の箱庭的風景や佇まいに
あらためて惹かれるようになり、
四半世紀ぶりぐらいに
この辺りをまた訪れるようになったわけです。

懐かしいような、
青臭い時代の自分を知られている恥ずかしさのような、
何となくむずむずするような気分で河根の集落内を通り過ぎる。

アユ釣りが解禁になったばかりなので鮎師がちらほら。
夏だけオープンするキャンプ場兼釣り師相手の
食堂兼オトリ鮎屋が何軒かあった。

古民家風建物の売店におばちゃんがいたので、
キリンレモンを買ってみる。
日陰の店内は風が通って涼しく、
久々に飲んだサイダーは懐かしく美味しかった!

今日は梅雨の合間のカラッと晴れた良い天気。
ここは大阪からもアクセスが良いし
川も割と綺麗なので、
川原で遊ぶ家族連れも多い。
ほほえましい光景だけど、
やっぱりオッサンはバテてきました。暑いわ~!
テント担いで高野街道を歩く!前半(どーむびれっじキャンプ場)

真夏の徒歩旅行に比べたら6月だし余程ラクとはいえ、
じりじり照りつける日差しと
灰色のアスファルトと真っ青な空、
夏の徒歩旅行の定番の風景ですわ。

約3時間かかってようやく今夜泊まる
「どーむびれっじキャンプ場」到着!丁度午後3時。
歩行3時間であった。

テント担いで高野街道を歩く!前半(どーむびれっじキャンプ場)
テント担いで高野街道を歩く!前半(どーむびれっじキャンプ場)
テント担いで高野街道を歩く!前半(どーむびれっじキャンプ場)

キャンプ場は、このドーム形の管理棟が目印。
そしてこの赤い吊り橋を渡る。
ちなみに車で来た場合は吊り橋手前の
県道沿いの県の駐車場に駐車しなくてはならない。500円。
荷物は管理人さんが軽トラで場内まで運んでくれる。
この吊り橋を軽自動車ならギリギリ通れるので、
冬期の利用客の少ない時期限定で、
軽自動車限定で、
運転上手い人限定で、
且つ自己責任でのみ、
この吊り橋を車でわたって
キャンプ場内への乗り入れが可能なのである。

ここは冬は静かでソロが安いので
冬限定で何度か利用していたのだけど、
今年からソロは通年安い設定になったので
夏にも来てみました。ソロは1500円。
週末と平日で若干料金が違うので要確認です。
ただしここは予約必須で
繁忙期のソロ価格は空きがあるときのみ、
とのことらしいです。

バンガロー中心のキャンプ場なので、
テントは端っことか隙間とかに張ります。

今日は大繁盛なのでテント組は端っことか
バンガローの壁の前とか、こんな感じになりました。
テント担いで高野街道を歩く!前半(どーむびれっじキャンプ場)
テント担いで高野街道を歩く!前半(どーむびれっじキャンプ場)

通年営業なので
普段は静かな焚火推奨キャンプ場でもあり、
オーナーさんの人柄で
非常にリピーターの多いキャンプ場なのです。
僕も気に入っていて度々焚火をしに来ています。
特に冬のソロキャンプはオススメですよ。

テント設営したら、さっそくシャワーを浴びよう。
温泉は近くにはないけど
場内にシャワーがあるので助かる。
もうオッサンは汁まみれの汗まみれなので
ヒャッハータイムの前にシャワーを浴び、
ぐっしょりシャツも着替えてサワヤカ~に乾杯したいのです。
そうするとより一層ヒャッハーレベルが上がり、
6ヒャッハーが、7ヒャッハーあるいは
8ヒャッハーにもなるのです。
(何を言ってるのかちょっとわからないですね。)

シャワー室は男子用3室あって
ボディソープもシャンプーもありました。
混雑してたので写真は無しです。

ぐっしょりシャツ&パンツはタープの上で干しときます。

さあああて!
お待ちかね、ヒャッハータイム到来です!
いつものようにドカッと座りたいけど
ヘリノックスなので静かに座らないと
ひっくり返るのです。
というわけで、ソロッと座ってプシュッとな!

テント担いで高野街道を歩く!前半(どーむびれっじキャンプ場)

たまらん~~!!!
いきなり9ヒャッハーですぜ!
やっぱリュック担いで歩くと
ヒャッハーレベルが高いな~!
ご褒美用にビール&チューハイ5本担いできて良かった。
頑張ったオッサンにはご褒美ですよね!
というよりご褒美がないとオッサンは
頑張れないので不純というか・・・。
まあ美味くて楽しいからいいのだ!

あっという間に二本飲み干して、鳥せせり肉を焼く。
298円なのに充分美味いので
スーパーで見かけたら買ってしまう。

続きましてぇ、
道の駅で購入してきた地元産のナスとキュウリ。
テント担いで高野街道を歩く!前半(どーむびれっじキャンプ場)

これをザク切りしてジップロックに放り込み、
ダシの素と七味を入れて手で揉む!
なんちゃって浅漬けです。
夏キャンプではこれも僕の定番でね、
手っ取り早くて美味しいのです。

まだトウガラシを焼いて醤油かけたりしたいけど、
一旦お腹落ち着いたし、
八兵衛さんの知り合いがここにキャンプに来てるよと
オーナーさんからのタレコミがあったので挨拶に行く。

以前、冬にここでお会いした
キャンプブロガーの「泉州たまねぎ」さん、
通称「泉たま」さんが友人たちと来られてるとのこと。
ナチュログではなく、アメブロなのですが
キャンプブログ界ではかなりの有名人だと思います。

なんせ小さなキャンプ場なうえに、
テントは数張りしかないのですぐにわかりました。
ブログによく登場されてるご友人達もおられて一緒に乾杯。
テント担いで高野街道を歩く!前半(どーむびれっじキャンプ場)

少しお邪魔させていただきました。ありがとうございます。
その後、皆でホタルを見に行きました。
今日の混雑はホタル目当ての人も多いようで、
みなさん三脚とカメラ構えておられました。
乱舞、というほどではないけど、
あっちに数匹、こっちに2~3匹、という感じ。
僕はコンデジしか持ってないので撮影は諦めました・・・。
フィルム時代はニコンのマニュアル一眼なんかを持ってたものですが、
ブログを始めるとちょっとカメラにも
再び興味出てきますね♪

ホタル観賞会を終えて、泉たまさんの?大型タープ(ノルディスク!)を辞して
自分のソロテントに戻ってきました。
泉たまさん、ポトフご馳走様でした!

隣のソロキャンパーさんはバイクツーリングの60代のおやじさん。
懐っこい小型犬を連れてのツーリングだそうです。
再度火を起こして1人宴会を再開させるつもりが、
昨夜の睡眠不足と疲れで
記憶もないままいつの間にやら撃沈・・・・

(つづきます)



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この記事へのコメント
9ヒャッハーまで行きましたか!
頑張ったあとのご褒美はやっぱり格別ですね。

ところで、ビール5本はどうやって運んでいるのですか?
私は仕方なく手持ちでクーラーボックス持って行くのですが、長距離歩くときはさすがにバックパックに入れるんですよね?
小さいクーラーに保冷剤とかでしょうか?

ウーパーウーパー
2018年06月21日 22:41
ウーパーさん

こんばんは!コメントありがとございます。
次回の記事で、ウーパーさんのオススメをパクらせていただきます(小型ジンビームがペットボトルなので今回初導入!)

今回は百均の小型保冷バッグに、冷凍肉と冷凍ペットお茶(500cc)を「氷」として使い、ビールを二本いれてリュックに入れて運びました。残り3本は裸でリュック内にテキトーに入れただけでしたよ。
最初の2本をキンキンに、のこりはマッタリ楽しむので常温でもリュック内で、そこそこ冷えてましたよ!
ただし、真夏はさすがにムリだと思いますよ・・・
真夏は王道ですが僕は川で冷やすことが多いですね。

八兵衛八兵衛
2018年06月21日 23:21
こんにちは(^^)/

冒頭のハチさんの影画像、めちゃくちゃ決まっていますよ(^^) 今回は九度山を巡る旅ですか!僕はまだここに行ったことないですが、幸村人気で何やらミーハーな感じがしますね^_^;

せせりは本当に旨いですよね♪僕も良く買います(笑)。安いし旨いし言うこと無しですが、焼き鳥屋で鳥の首の部分って聞いて、聞かなければ良かったと思いました^_^;

続き、何が起こるか楽しみです(^^ゞ

太公望太公望
2018年06月22日 17:53
太公望さん

こんばんは!コメントありがとうございます。

せせりって、首だったんですか!?知りませんでした。
ありがとうございます。気にせずこれからも食べますよ^^

シルエットならカッコよさげに映ってます!?やったね♪

幸村とかは関係なく、高野の深い山峡から平地に降りてすぐの
砦のような地形の宿場町的な感じの町で
川っぺりの古い旅館に泊まってのんびり過ごしてみたい、
そんな感じの町でしたよ。
(でもすぐに旅館よりもキャンプしたい、と言い出すに違いない)

八兵衛八兵衛
2018年06月22日 21:25
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